本記事は『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』より「HGUC 1/144 ペーネロペー」(BANDAI SPIRITS/2019年10月26日発売/税込7,700円)を実際に素組みしたレビューです。HGとは思えないランナー枚数とフライトユニットを含む巨大なシルエットが最大の特徴で、νガンダムやサザビーと並べると一回り以上大きく棚で浮いた存在になりました。難易度は★★★☆☆、組み立て時間は約4時間。重量による関節の下がりやすさや薄い翼の扱い、設置スペースの確保といった実体験のポイントを中心に、購入前に知っておきたい情報をまとめます。
1. はじめに ― 閃光のハサウェイとペーネロペー
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するペーネロペーは、フライトユニットをまとった大型モビルスーツとして強い存在感を放つ機体です。今回組み立てたのは「HGUC 1/144 ペーネロペー」。
正直に言うと、箱を開けた瞬間のランナー枚数には少し気が引けました。HGとは思えない分量で、「本当にこれが1/144なのか」と何度も箱の表示を確認したほどです。組み上げて棚に置いたときには、そのシルエットの大きさに改めて驚かされました。νガンダムやサザビーと並べると一回り以上大きく、棚の中で完全に浮いた存在になっています。
ここからは、良いところも気になったところも含めて、実際に手を動かして感じたことをそのまま書いていきます。



2. 商品情報
- 商品名:HGUC 1/144 ペーネロペー
- 作品名:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- メーカー:BANDAI SPIRITS
- シリーズ:HGUC(ハイグレードユニバーサルセンチュリー)
- スケール:1/144
- 発売日:2019年10月26日
- 価格:7,700円(税込10%)
- 販売形態:一般販売
- 特徴:フライトユニットの着脱でシルエットを変えられる大型キット
- 購入:バンダイホビーサイト(公式商品ページ)ほか量販店・各種オンラインショップ


3. パッケージ・キット構成
パッケージはHGとしては大ぶりで、開封するとランナー枚数の多さがまず目に入ります。内容は次のとおりです。
- 成形色ランナー:複数枚(ホワイト・ネイビー・グレー・イエロー・クリアグリーンなど)
- ポリキャップランナー:1枚(関節可動・保持用)
- ホイルシール:1枚(センサー部・マーキング補完用)
- 組み立て説明書:1冊(フルカラー印刷。各ユニットの分離/合体手順を解説)
ホワイトとネイビーを主体に、イエローのアクセントとクリアグリーンのセンサーが加わる構成です。成形色だけでも色分けが成立しており、素組みでも見栄えが期待できる内容になっています。



4. 組み立て ― 難易度★★★☆☆/約4時間
組み立て難易度は★★★☆☆、所要時間は約4時間が目安です。パーツ一つひとつの加工は難しくありませんが、とにかく数と大きさがあるため、まとまった時間を確保しておくと落ち着いて進められます。
つまずきやすいポイントを、実際に組んで感じたことを中心に挙げます。
- 大型パーツが多いため、装甲の取り付け順や向きは説明書通りに進めると安定します。先走らず手順に沿うのがおすすめです。
- 完成後は重量で関節が下がりやすいため、はめ込みを一つずつ確実にして保持力を確保しました。仮組みのまま進めると後で緩みが出やすいと感じます。
- フライトユニットの翼部分は薄く、力を入れすぎると破損しそうで注意しました。ランナーからの切り離しや差し込みの際は、ゆっくり力を逃がしながら扱うと安心です。
大きさに圧倒されますが、各ユニットを順番に組み上げていく工程自体は最後の合体まで飽きずに進められました。
5. 素組みレビュー ― 見た目・可動・色分け・ギミック
素組みで仕上げた率直な印象は、「1/144でここまでやるか」という驚きが一番近いです。フライトユニットを取り付けて棚に置いたとき、隣に並べていたHGUCサザビーが小さく見えたほどでした。無塗装・スミ入れなしでも色分けが成立しているので、完成した瞬間から見栄えを楽しめます。
**プロポーション**
フライトユニットを装備したシルエットは、横から見ると本体よりユニットの方が大きく見えるほどのボリュームです。Ξガンダムと並べるとあちらの方がスマートな印象で、ペーネロペーはあくまで「重装備の塊」という佇まいでした。
**可動範囲**
この大きさにしては関節がよく動くと感じました。アクションスタンドを使えば飛行ポーズも決まります。ただし自重でじわじわと腕が下がってくるので、飾るときは角度に少し気を使いました。
**色分け**
ホワイトとネイビーの対比がはっきりしていて、素組みだけでも十分まとまって見えます。クリアグリーンのセンサーはシールと合わせると目元が引き締まり、顔の印象がかなり変わりました。イエローのアクセントが各所に小さく入っており、単調になりがちな大型機に良いリズムを作っています。
**ギミック**
フライトユニットを外せばΞガンダム形態としても飾れるため、見せ方を変えられる楽しみがあります。




6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較
同じHGUCのνガンダムやサザビーと並べると、ペーネロペーは一回り以上大きく、棚の中で完全に浮いた存在になります。νガンダムやサザビーが「大型MSの定番」だとすれば、ペーネロペーはそこからさらに一段サイズと価格が上がる立ち位置です。
また、フライトユニットの着脱でシルエットを変えられる点は、固定シルエットの多い他のHGUCにはない独自の魅力です。Ξガンダムと比べるとプロポーションの方向性が対照的で、スマートなΞに対してペーネロペーは重装備の存在感で勝負するキットだと感じました。
7. きれいに仕上げるためのワンポイント(一般的なおすすめ)
ここからは一般的なおすすめとして、より見栄えを上げる仕上げ提案を挙げます。
- スミ入れ:装甲表面の凹凸が多いキットなので、スミ入れを流すだけで情報量が大きく上がります。グレーやブラックの使い分けで雰囲気を調整できます。
- ゲート処理:白いパーツは切り跡が目立ちやすいため、ゲートはニッパーの二度切り+やすりで丁寧に処理すると素組みでも仕上がりが安定します。
- トップコート:大きく面積のあるキットなので、つや消しトップコートを薄く吹くと成形色のテカりが抑えられ、全体の統一感が出ます。
いずれも必須ではありませんが、素組みでも十分に映えるキットだからこそ、ひと手間で大きく印象が変わります。
8. 購入前に確認したいこと
- 設置スペース:完成後の幅・奥行きは想像より必要で、棚の一区画をまるごと空けることになりました。飾る場所を先に確保しておくと安心です。
- 自立性:完成後に自立させようとすると前傾しやすく、足首の角度を細かく調整する必要があります。アクションスタンドの併用も検討したいところです。
- 入手性:2025年現在も再販が定期的に行われ、量販店やオンラインショップで入手できる機会は多いです。ただし人気キットのため、再販直後に在庫が一時的になくなることがあります。
- 中古流通:Amazon、楽天、駿河屋、プレミアムバンダイ、ヤフオク、メルカリ等で流通があります。未開封品は概ね定価前後で取引され、状態の良いものはわずかに上乗せされるケースも見られます。
9. Good & More
**Good**
- フライトユニットを含めた全体の大きさが、同スケールの他キットと並べたときに一段違って見える。
- フライトユニットを外してΞガンダム形態で飾るなど、見せ方を変えられる楽しみがある。
- 装甲表面の凹凸が多く、スミ入れを流すだけで情報量が大きく上がる。
- 各ユニットを順番に組み上げていく工程が、最後の合体まで飽きない。
**More(気になった点)**
- 完成後の設置スペースは幅・奥行きともに想像より必要で、棚の一区画をまるごと空けることになった。
- 似た形の装甲パーツが多く、左右の取り違えで一度バラし直した場面があった。
- 完成後に自立させようとすると前傾しやすく、足首の角度をかなり細かく調整する必要がある。
- 価格帯がHGとしては高めなので、大型MSに慣れていない方は1体目より、他のHGで感覚をつかんでからのほうが組みやすいかもしれない。
10. スコア
総合評価:★★★★☆
ひとこと:「HGの枠を超えた存在感。置き場所と時間を確保できる人には満足度の高い一体」
11. まとめ
以上、HGUC 1/144 ペーネロペーのレビューでした。組んで一番感じたのは、「HGなのに棚の使い方を考え直させられる」という意味での存在感です。大きさ・パーツ数・価格のどれもが通常のHGとは一線を画しており、組み始める前に設置場所と時間を確保しておくことをおすすめします。
一方で、νガンダムやサザビーと比べても、フライトユニットの着脱でシルエットを変えられる面白さはこのキット独自の楽しみで、飾り方のバリエーションが広いと感じました。「とにかく大きなMSを棚に置きたい」「閃光のハサウェイの劇中機を形として残したい」という方に向いています。反対に、置き場所に余裕がない方や初めてHGに触れる方には、少しハードルが高いキットかもしれません。

