HGBF 1/144 戦国アストレイ頑駄無は、2013年11月30日に発売された価格1,870円(税込)のガンダムビルドファイターズ系キットです。和風甲冑をモチーフにした装甲をアストレイ体型に重ね、背部には二振りの刀を構えます。難易度は★★☆☆☆、組み立て時間は約3時間が目安。赤と白のコントラストが鮮やかで、成形色だけでも見栄えがします。一方で兜や肩飾りの小パーツは保持が弱く、頭部・肩部の細分化パーツは向きを間違えやすい点に注意が必要です。本記事では実際の制作体験をもとに、構成・組み立て・素組みの仕上がりまで具体的に掘り下げます。
1. はじめに ― 和風アストレイという題材
今回レビューするのは、HGBF 1/144 戦国アストレイ頑駄無です。正直なところ、最初は「和風デザインのガンプラはどうなんだろう」と半信半疑でした。アストレイシリーズは以前にレッドフレームを組んだことがあり、その延長線上で選んだのですが、箱を開けた瞬間から印象が変わりました。兜のパーツ、肩の装甲、背部に構える二振りの刀——想像以上にしっかり作り込まれていて、組み立て前から引き込まれた記憶があります。
ビルドファイターズのキットの中でも特に個性的な一体で、組んでみると「この値段でここまでやるか」と思う場面が何度もありました。良かった点もあれば、正直つまずいたところもあったので、実際の体験をもとに書いていきます。



2. 商品情報
- 商品名:HGBF 1/144 戦国アストレイ頑駄無
- 作品名:ガンダムビルドファイターズ
- メーカー:BANDAI SPIRITS
- スケール:1/144
- 発売日:2013年11月30日
- 価格:1,870円(税込)
- 販売形態:一般販売
- 難易度:★★☆☆☆
- 組み立て時間の目安:約3時間
- 特徴:和風甲冑をモチーフにした装甲、背部に構える二振りの刀
- 商品ページ:バンダイホビーサイト(公式商品ページ)


3. パッケージ・キット構成
パッケージを開けると、内容物はおおよそ次の通りです。
- 成形色ランナー複数枚(レッド・ホワイト・グレー・ゴールド・クリアグリーンなど)
- ポリキャップランナー1枚(関節・武装可動用)
- ホイルシール1枚(兜や装甲の装飾部を補完するためのもの)
- フルカラー印刷の組み立て説明書1冊(キャラクター設定付き)
成形色は赤・白を主役に、金・グレー・クリアグリーンがアクセントとして配置されており、ランナーを見た段階で完成後の色味がある程度イメージできます。説明書は設定解説も載っているので、ビルドファイターズの世界観を確認しながら組めるのも嬉しい点です。

4. 組み立て ― 難易度★★☆☆☆/約3時間
組み立て難易度は★★☆☆☆、所要時間は約3時間が目安です。基本構造はアストレイ系をベースにしているため大きな迷いはありませんが、和風装甲ならではのつまずきポイントがいくつかありました。実際に手を動かして気づいた点を挙げます。
- 頭部・肩部の装甲が細分化されており、パーツの向きを誤りやすい。説明書の図と見比べながら、左右や表裏を確認して組むと安心です。
- 兜や肩飾りなどの小パーツは保持が弱いため、ゲート処理を丁寧に行いました。切り残しを残さずきれいに処理すると、収まりと安定感が向上します。
- 小パーツが多いぶん、ランナーから切り離す前に位置と向きを把握しておくと作業がスムーズです。
難所と言うほどではありませんが、細かいパーツの扱いに気を配るキットだと感じました。
5. 素組みレビュー ― 見た目・可動・色分け・ギミック
実際に組み上げて最初に感じたのは、赤と白のコントラストが思っていた以上にはっきりしているということでした。以前組んだHGBFのビルドストライクと並べてみると、戦国アストレイのほうがパーツの分割が細かく、鎧の各部に立体感があることがよくわかります。胸や腰まわりの装甲は、ただのカバーではなく「重ねた鎧」に見える構造になっていて、そこが気に入りました。
- デザイン・プロポーション:和風甲冑をモチーフにした装甲が印象的です。アストレイベースのスリムな体型に鎧パーツが乗る構造で、全体のバランスが崩れていません。
- 可動範囲:肩・肘・腰・脚部が広く動き、二刀流のポーズも取れます。ただし兜と肩装甲は干渉しやすく、大きく動かすときはパーツの位置を手で微調整する必要がありました。
- 色分け:赤と白を基調に、金・グレー・クリアグリーンがアクセントとして入っています。塗装なしでもまとまりがよく、特にクリアグリーンの目の部分は存在感があります。
- ギミック:背部に二振りの刀をマウントでき、両手で構える二刀のポーズが決まります。
二刀を構えたポーズを試したときは、肩装甲が少し干渉して腕が上がりにくい場面がありましたが、パーツの位置を少し動かすと落ち着きました。




6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較
HGBFは作中ビルダーの個性を反映した多彩なラインナップが魅力ですが、戦国アストレイは「和風甲冑」という明確なテーマで一線を画します。先に触れたビルドストライクと比べると、装甲の分割が細かく、鎧の重なりによる立体感が際立っています。アストレイ系のスリムな素体を土台にしているため、装甲を盛りながらもシルエットが間延びしないのも特徴です。通常のガンダム系とはひと味違う方向性を持ち、棚に並べたときの存在感で選ぶ価値があるキットだと感じました。
7. きれいに仕上げるためのワンポイント
ここからは一般的なおすすめとして、仕上げのヒントをまとめます。
- ゲート処理:小パーツが多く保持力に影響するため、ゲートはきれいに処理しておくと収まりが安定します。
- スミ入れ:鎧の重なりやモールドが多いので、スミ入れでエッジを締めると立体感がさらに引き立ちます。
- 装飾シール:装飾の一部はシールで補完します。貼り位置がずれると仕上がりに影響するため、慎重に位置決めをするか、気になる場合は部分塗装に置き換える方法もあります。
- トップコート:成形色の見栄えが良いキットなので、つや消しトップコートで質感を整えるとまとまり感が増します。
8. 購入前に確認したいこと
- 販売形態:一般販売(2013年11月発売)。再販も多く、家電量販店・ネットショップ・ガンプラ取扱店で比較的見つけやすいキットです。
- 在庫:人気キットのため、タイミングによっては在庫が切れていることもあります。
- 中古流通:Amazon、楽天、駿河屋、ヤフオク、メルカリなどで安定して流通しており、未開封品でも定価前後で見つかることが多いです。
- 向き不向き:小パーツの保持力が気になる方や、シール仕上げが苦手な方は、事前に作業方針を決めておくと安心です。
9. Good & More
【Good】
- 侍をモチーフにしたデザインが他のHGキットにはない個性で、棚に並べたときに一目で目に入る。
- 二刀を両手で構えるポーズが決まりやすく、アクションベース使用時に特に見栄えがする。
- 赤・白・金の3色がほぼ成形色だけでまとまり、塗装しなくてもパーツが安っぽく見えない。
- アストレイ体型を活かしつつ、鎧パーツで独自のシルエットに仕上がっている。
【More(気になった点)】
- 兜と肩の小パーツがはずれやすく、ポーズを変えるたびに落ちることがあった。ゲート処理を丁寧にすると多少改善する。
- 背部に差す二振りの刀は、マウントの角度が固定気味で、好みの向きに調整するのが少し手間だった。
- 装飾の一部はシール頼りで、貼る位置がずれると仕上がりに影響が出る。
10. スコア
- 総合評価:★★★★☆
- ひとこと:「和風デザインの個性と二刀ポーズの決まりやすさが魅力。小パーツの扱いに少し気を配れば、価格以上の満足感が得られる一体です。」
11. まとめ
以上、HGBF 1/144 戦国アストレイ頑駄無のレビューでした。組み上がったあとに二刀を両手に持たせてみた瞬間が一番印象に残っていて、「こういう雰囲気のガンプラが1,870円で作れるのか」と素直に驚きました。一方で、兜パーツが落ちたり、シールの貼り位置に悩んだりと、細かいところで手間がかかる場面もあります。
このキットが向いているのは、ビルドファイターズが好きな方や、通常のガンダム系とは一味違うデザインを探している方です。逆に、パーツの保持力やシール仕上げが気になる方にはやや扱いにくいかもしれません。和風デザインのMSに興味があれば、手に取る価値は十分あるキットです。

