コトブキヤから2024年11月に発売された「1/350 DHVマゼラン」は、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』に登場する移動基地艦を1/350スケールで立体化したプラモデルです。価格は12,100円(税込)。球形の推進ユニットと巨大コンテナブロックが連なる独特のシルエットが特徴で、組み立て難易度は★★★☆☆、所要時間は約5時間が目安です。本記事では実際に素組みした体験をもとに、キット構成・組み立てのつまずきやすいポイント・素組みの見え方・仕上げのコツまでを具体的にまとめます。デスストのメカをプラモで手元に置きたい方の判断材料になれば幸いです。
1. はじめに ― 移動基地艦マゼランという題材
今回は、コトブキヤから発売された「1/350 DHVマゼラン」を組んだので、実際に手を動かして感じたことをまとめていきます。私は『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』をプレイ済みで、劇中に登場する移動基地艦・マゼランのデザインに一目惚れして即予約した経緯があります。
球形の推進ユニットや巨大コンテナブロックが連なる独特のシルエットが、1/350というスケールでどこまで再現されているのか——そこが一番気になっていたポイントでした。結論から言うと、その独特なフォルムはスケールを落としてもしっかり再現されており、手に取った瞬間に「ゲームで見たあの艦だ」と感じられました。デスストのメカをプラモで手元に置きたいと思っている方の参考になれば幸いです。



2. 商品情報
- 商品名:1/350 DHVマゼラン
- 作品名:DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
- メーカー:コトブキヤ(KOTOBUKIYA)
- スケール:1/350スケール
- 発売日:2024年11月
- 価格:12,100円(税込)
- 販売形態:一般販売
- 特徴:球形推進ユニット+巨大コンテナブロックの独特なシルエットを立体化。武装はクレーン/レールガン、CIWS(ガトリング/ミサイル)が選択式。専用スタンド付属
- 購入:コトブキヤ公式 商品ページ/各種ホビー店・ECほか


3. パッケージ・キット構成
外箱は劇中イラストを大型レイアウトしたフルカラー仕様で、棚に置いておくだけでも作品の雰囲気が伝わります。箱を開けて実際に確認した内容物は以下のとおりです。
- 成形色ランナー:複数枚(ライトグレー・ダークグレー・カーキグレー系の成形色)
- クリアパーツ:コックピット部ほか一部にクリアグリーン成形を使用
- シール:マーキングデカール1枚(DRAWBRIDGEロゴ・艦番号など)
- 組み立て説明書:1冊(カラー・モノクロ混在の冊子形式)
グレー系を基調にした成形色構成で、ミリタリー寄りの落ち着いたトーンにまとまっています。差し色となるクリアグリーンとブラウン系のパーツが、組み上げたときのアクセントになります。



4. 組み立て ― 難易度★★★☆☆/約5時間
組み立て難易度は★★★☆☆、所要時間は約5時間が目安です。極端に難しい工程はありませんが、このキットならではの「つまずきやすいポイント」がいくつかありました。実際に手を動かして気づいた点を箇条書きでまとめます。
- クリア成形パーツはゲート跡や白化が目立ちやすく、私も処理に気をつかいました。二度切りしてからデザインナイフでゲート跡を整える手順で、丁寧に仕上げると白化を抑えられます。
- 外装に平面パネルが多く、向きの似たパーツが複数あるため誤組みしやすいです。実際に途中で向きを間違えて取り付けた箇所が出たので、説明書と照らし合わせながら一工程ずつ確認していくと無難です。
- 球形の推進ユニットや巨大コンテナといった独特のシルエットが1/350でもきちんと再現されており、組み進めるほどに作品で見たフォルムが立ち上がっていく感覚がありました。
5. 素組みレビュー ― 見た目/可動/色分け/ギミック
実際に組み上げてみて最初に思ったのは、「ゲームで見ていた艦がそのままそこにある」という感覚でした。とくに横から見たときのシルエット——コンテナが両脇に広がり、球形ユニットが下部に連なるあのフォルムが、素組み状態でも十分に伝わってきます。
**デザイン・プロポーション**
1/350というスケールながら、艦体の外装パネルや装甲ラインの段差がしっかり立体化されていて、正面・側面・俯瞰どの角度から見ても情報量を感じる造形です。巨大コンテナブロックと球形推進ユニットが組み合わさった、他に類を見ないシルエットがきちんと成立していて、作品で見ていたイメージとのずれはほとんど感じませんでした。
**可動・ギミック**
左右の大型コンテナは基部ごと角度を変えられるため、展開気味にするか収納気味にするかで全体の印象がかなり変わります。私は少し開いた状態で固定しています。上部武装はクレーンとレールガンを差し替えで選べる仕様で、組み替えるだけで艦のキャラクターが変わるのが面白いところです。球状ユニットは回転構造があり、角度をつけることで浮遊艦らしい雰囲気を強調できます。ただし塗装後に動かすと塗膜が擦れるため、塗装派は固定するか、あらかじめ分割を考えておく必要があります。
**色分け**
ライトグレーとダークグレーの2色がメインで、コンテナ部のブラウン系成形色とクリアグリーンが差し色になっています。素組みの段階では色分けは控えめで、グレー主体のためやや単調に見える部分もあります。ただパネル構造はしっかりしているので、スミ入れを入れるだけでパネルラインが浮き上がり、かなり引き締まった印象になりました。




6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較
同じコトブキヤのフレームアームズシリーズなど、他スケール・他ジャンルのキットと並べると、マゼランの独特な艦体フォルムの個性がより際立ちます。フレームアームズが人型メカの可動とアレンジを軸にしているのに対し、本キットは「大型ビークルの存在感」と「展示状態のバリエーション」が魅力の中心です。武装の選択ギミックとコンテナの可動を組み合わせると、同じキットでも展示のたびに違う表情が作れる点は、コレクション目線でも面白いところだと感じました。SFビークルを普段から集めている方にとっては、ラインナップの中でも個性の強い1点になります。
7. きれいに仕上げるためのワンポイント
ここからは一般的なおすすめの仕上げ提案です。
- **ゲート処理**:平面パーツが多くゲート跡が目立ちやすいので、ニッパーで二度切りしてからデザインナイフやヤスリで整えると安心です。とくにクリアパーツは白化しやすいため、丁寧に処理しましょう。
- **スミ入れ**:パネルラインが密に造形されているので、スミ入れだけでも見栄えが大きく変わります。グレー基調なのでブラックよりグレー系・ブラウン系のスミ入れも相性が良いです。
- **部分塗装**:作品のイメージに近づけたい場合は、差し色や武装まわりの部分塗装が効果的です。
- **トップコート**:全体のツヤを整えると、グレー成形色の単調さが和らぎ、統一感が出ます。可動部に塗膜が乗ると擦れやすいので、動かす箇所は塗り分けや固定を検討すると安心です。
8. 購入前に確認したいこと
- **販売形態**:一般販売(コトブキヤショップ・各種ホビー店・EC販売)です。
- **入手難易度**:初回出荷以降は店舗在庫が減りやすく、タイミング次第では品薄になります。コトブキヤオンラインショップを中心に定期的な再入荷があります。
- **中古流通**:Amazon、駿河屋、ヤフオク、メルカリなどで流通があります。価格は比較的安定していますが、生産タイミング次第で若干の高騰が見られる場合もあります。
- **塗装前提かどうか**:素組みのままでは色分けが控えめなので、作品の世界観を表現するには部分塗装がほぼ前提になります。塗装をしない派は、この点を踏まえて検討してください。
9. Good & More
**Good**
- クレーン/レールガン、CIWS(ガトリング/ミサイル)が選択式で、組んだあとでも気軽に差し替えて楽しめる。
- 大型コンテナの可動と球形ユニットの角度調整を組み合わせると、同じキットでも展示のたびに違う表情が作れる。
- 艦名タンポ印刷入りの専用スタンドが付属し、棚に置いたときの安定感と見栄えが両立している。
- 外装パネルのモールドが細かく、スミ入れを入れるだけで印象がぐっと変わる。塗装の入り口としても扱いやすい。
**More(気になった点)**
- 平面パーツが多く、ゲート跡が目立ちやすい場所がある。私も数か所で白化させてしまい、やり直しが必要だった。
- 形の似た外装パーツが複数あり、組み立て途中で向きを間違えた箇所が出た。説明書をこまめに確認する必要がある。
- 素組みのままでは色分けが控えめで、作品のイメージに近づけるには部分塗装が必要になる場面が多い。
- 差し替えパーツや可動部が多く、全塗装後に組み直す際の後ハメ処理がやや複雑。塗装前に分解・組み立て順を確認しておきたい。
10. スコア
- 総合評価:★★★★☆
- ひとこと:「独特なシルエットを1/350で堪能できる、飾り方を変えながら長く付き合える一隻」
11. まとめ
以上、1/350 DHVマゼランのレビューでした。ゲームをプレイしてからずっと気になっていたキットで、実際に組んでみると「あの艦がここにある」という感覚がしっかりあって満足しています。武装の選択ギミックやコンテナの可動など、組み終わってからも手を加えられる余地が多く、飾り方を変えながら長く付き合えるキットだと感じました。一方で、素組みのままでは色分けが控えめで、作品の世界観を表現しきるには塗装がほぼ必須になります。塗装に慣れていて作品のファンであれば、満足度の高い一品です。逆に塗装をしない派で色分け完成度を重視する方には、少し物足りなく感じるかもしれません。SFビークルのプラモを集めている方には、独特なデザインのキットとして手元に置く価値があると感じています。

