【vol.19 HGAC 1/144 ガンダムヘビーアームズ[クリアカラー]】 レビュー

HG 1/144 ガンダムヘビーアームズ[クリアカラー]は、『新機動戦記ガンダムW』でトロワ・バートンが搭乗する重火力機を、ガンダムベース限定のクリア成形で再現したキットです。2021年1月8日発売、価格は2,090円(税込)、スケールは1/144(HGACシリーズ)。組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間は約2.5時間が目安です。透明な装甲越しに肩・脚のミサイルポッド内部が見える構造が最大の見どころで、素組みでも情報量が豊富です。本記事では商品情報・構成・組み立てのコツ・仕上げ提案まで、実体験を交えて深掘りします。

1. はじめに ― トロワ機ヘビーアームズという題材

『新機動戦記ガンダムW』に登場するガンダムヘビーアームズは、トロワ・バートンが搭乗する重火力特化型のモビルスーツです。全身に火器を満載しながらも機体シルエットがまとまっているのが特徴で、寡黙なトロワが圧倒的な弾幕で戦況を制圧する姿が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

今回取り上げるのは、その機体をガンダムベース限定のクリアカラーで仕立てた一品です。通常版のHGACヘビーアームズを以前組んだことがあり、その流れでクリア版にも興味が湧いて手に取りました。透明な装甲越しにミサイルポッドの内部が見えるのが面白く、棚に並べてからしばらく眺めていられるキットです。本記事では、通常版を組んだ経験を踏まえつつ、クリア版ならではの楽しみ方を中心に紹介していきます。

2. 商品情報

  • 商品名:HG 1/144 ガンダムヘビーアームズ[クリアカラー]
  • 作品名:新機動戦記ガンダムW
  • メーカー:BANDAI SPIRITS
  • シリーズ:HGAC(1/144)
  • スケール:1/144
  • 販売形態:THE GUNDAM BASE 限定(イベント・拠点限定品)
  • 発売日:2021年1月8日
  • 価格:2,090円(税込10%)
  • 搭乗者:トロワ・バートン
  • 特徴:クリア成形によって肩・脚のミサイルポッド内部構造が透けて見える
  • ベースモデル:HGAC 1/144 ガンダムヘビーアームズ(一般販売/2020年10月24日発売・1,650円〈税込〉)
  • 購入:THE GUNDAM BASE 公式商品ページほか

クリアカラー版はベースモデルの成形色を透明系に置き換えた仕様で、価格差はおよそ440円。限定流通のため、入手のしやすさは時期や店舗によって差があります。

3. パッケージ・キット構成

キットには以下が含まれます。

  • 成形色ランナー 複数枚(クリアホワイト・クリアレッド・クリアオレンジ・クリアグレーなど)
  • ポリキャップランナー 1枚(PC-002)
  • ホイルシール 1枚(センサーや細部の補完用)
  • 組み立て説明書 1冊(ベースモデル共通仕様)

成形色がすべてクリア系に置き換わっている点が、このキットの核です。ランナーを眺めているだけでも、装甲の厚みや内部パーツの重なりが透けて見え、組む前から完成後の雰囲気を想像しやすい構成になっています。説明書はベースモデルと共通仕様のため、通常版を組んだ経験がある方なら手順で迷うことはほとんどないはずです。

4. 組み立て ― 難易度★☆☆☆☆/約2.5時間

組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間は約2.5時間が目安です。今回も2時間半ほどで組み上がりました。通常版を一度組んでいたため手順そのものは迷いませんでしたが、クリアパーツならではの注意点で手が止まる場面がありました。

つまずきやすいポイントは次のとおりです。

  • クリアパーツのゲート処理で少し手が止まりました。透明素材は切り口の状態がそのまま見た目に響くため、いつもより慎重に刃を入れる必要があります。
  • クリアパーツは白化しやすく、処理を慎重に行いました。ニッパーで切り出したあとに白化が出てしまい、1か所はやり直しています。ゲートは一度で詰めず、少し残してから刃を入れ直す進め方が安心です。
  • ガトリングの保持がやや不安定で、持たせ方に工夫が要りました。手に構えさせると角度が安定しにくく、向きを調整しながら据える必要があります。

白化対策としては、ゲートに二度切りを基本にし、最後は薄刃で丁寧に処理するのが効果的でした。

【vol.19 ガンプラ HG 1/144 ガンダムヘビーアームズ[クリアカラー]】 レビュー 1

5. 素組みレビュー ― 見た目・可動・色分け・ギミック

素組みの完成度は、限定仕様らしい満足感があります。

デザイン・プロポーションは、重火器を全身に載せながらもシルエットが崩れておらず、通常版と並べると両者のよさが改めてわかります。クリア成形によって各部の輪郭が際立ち、装甲のエッジが光を拾って立体感が増して見えます。

可動範囲はHG標準の可動域を確保しています。ビームガトリングを両手で構えるポーズも、手首の向きを少し調整するだけで自然に決まりました。肩・脚のミサイルポッドは指でつまむだけで展開でき、ギミックの操作感は軽快です。

色分けはクリアパーツが主体のため、塗装なしでも内部が透けて情報量を感じられます。ホイルシールはセンサー部分のみで、貼らずに仕上げた方が透明感を保てると感じました。

そして最大の見どころが、透明装甲越しにミサイルポッドの内部構造が見える点です。ポッドを開くと内側のミサイルがはっきり見え、思っていた以上に情報量があって驚きました。通常版にはない、このキットならではの魅力です。

6. シリーズ内での位置づけ ― 通常版との比較

ベースとなるHGAC 1/144 ガンダムヘビーアームズ(2020年10月24日発売・1,650円)と比べると、設計や可動はほぼ共通で、違いは成形色にあります。通常版は塗装やスミ入れで作り込む土台として扱いやすく、アクションポーズをしっかり決めたい方に向いています。

一方、クリアカラー版は素組みの段階から見どころが多いのが強みです。内部のミサイルが透けて見える構造は、組み終わってから気づく発見があり、飾る前提でじっくり一体を仕上げたい方に合います。通常版と並べてディスプレイすると、同じ機体でも見え方の違いが楽しめます。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント(一般的なおすすめ)

クリアキットを美しく仕上げるための一般的な提案です。

  • ゲート処理は薄刃ニッパーで二度切りし、最後にやすりやコンパウンドで整えると白化を抑えやすくなります。
  • スミ入れは控えめが基本です。クリア素材は線がにじみやすいため、エナメルを使う場合は割れリスクに注意し、拭き取りは慎重に行いましょう。
  • トップコートはクリア感を活かすならグロス(光沢)が相性良好です。透明感を残したい箇所への吹き付けは様子を見ながら進めるのがおすすめです。
  • ホイルシールはセンサー部分のみに留め、ほかは貼らないことで透明感を保ちやすくなります。

いずれも一般的な仕上げの考え方で、クリアキットでは特に「やりすぎない」方向が映えます。

8. 購入前に確認したいこと

  • 販売形態はTHE GUNDAM BASE 限定です。一般店舗では基本的に流通しません。
  • 入手難易度は時期や拠点によって差があります。クリア仕様への需要から、中古市場では定価より高めで流通しているケースも見られます。
  • 中古流通はAmazon・楽天・駿河屋・ヤフオク・メルカリなどで確認できます。状態やタイミングで価格が変動します。
  • クリアパーツはゲート跡が目立ちやすいため、薄刃ニッパーや紙やすりを手元に用意しておくと安心です。

9. Good & More

【Good】

  • ミサイルポッドを開くと、クリア装甲越しに内部が透けて見えるのが面白い。通常版にはない見どころです。
  • ガトリングやミサイルポッドの展開ギミックが実際に動き、ポーズのバリエーションを試すのが楽しい。
  • 素組みのままでも見栄えがするため、塗装をしない組み方でも十分に満足できます。

【More(気になった点)】

  • ビームガトリングを手に持たせると角度が下がりやすく、飾る向きに工夫が必要でした。
  • クリアパーツはゲート跡が白く残りやすく、1か所削り直しました。薄刃ニッパーと紙やすりは手元に置きたいところです。
  • ホイルシールを貼ると透明感が途切れる箇所があり、センサー部分以外は貼らずに仕上げました。

10. スコア

総合評価:★★★★☆

ひとこと:「素組みで内部が透ける、飾って楽しいクリア限定」

11. まとめ

以上、HG 1/144 ガンダムヘビーアームズ[クリアカラー]のレビューでした。通常版を一度組んだ経験があっても、クリアカラー版には別の楽しみ方があると感じる一品です。透明装甲からミサイルが見える構造は、組み終わってから気づく発見があり、眺める時間が長くなります。

ただし、クリアパーツのゲート処理やガトリングの保持には少し手間がかかるため、ゆっくり丁寧に組みたい方に向いています。短時間でサクッと仕上げたい方やアクションポーズをがっちり決めたい方には、通常版の方が扱いやすいかもしれません。ガンダムWが好きで、飾ることを前提に一体じっくり組みたい方には、このクリアカラー版はなかなか面白い選択肢だと思います。

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