HGUC 1/144 V2アサルトバスターガンダムを、塗装なしの素組みで実際に組み立ててレビューします。『機動戦士Vガンダム』の主役機V2に、アサルトパーツとバスターパーツを同時装備したフル装備形態を再現できるキットで、組み換えればV2アサルト・V2バスターの3形態を1箱で楽しめるのが最大の魅力。組み立ては約3時間、難易度は★★☆☆☆です。HGとは思えない6色成形の色分けや圧倒的なボリュームはもちろん、細かいシールにピンセットが要る点、組み換え時にパーツが外れやすい点など、実際に組んで分かった注意点も具体的に共有します。
1. はじめに ― V2アサルトバスターという形態
V2アサルトバスターガンダムは、『機動戦士Vガンダム』終盤でウッソ・エヴィンが駆る主役機V2ガンダムの最終・最強形態です。機動力重視のV2本体に、防御と火力を増す「アサルトパーツ」、長射程火力の「バスターパーツ」を同時装備した姿で、軽快さと重武装が同居するのが大きな魅力。劇中のクライマックスを象徴する形態です。
本キットはそれをHGUC(HGUC No.189)として1/144で立体化したもの。アサルトとバスターを“選択式”ではなく同時装備のフル装備で再現でき、さらにパーツの組み換えでV2アサルト・V2バスターの姿にもできる、1箱で3形態を楽しめるプレイバリューの高い内容です。V2ファンはもちろん、重武装系ガンダムが好きな方にも刺さるキットになっています。



2. 商品情報
- 商品名:HGUC 1/144 V2アサルトバスターガンダム(HGUC No.189)
- 作品:機動戦士Vガンダム
- スケール:1/144
- 発売日:2015年8月
- 価格:2,424円(税込)
- 形態:アサルトバスター(組み換えでV2アサルト/V2バスターも再現可)
- 購入:各オンラインストア(通販・店頭)
2015年発売の比較的新しいHGUCで、価格も2,424円とHGとして手頃。そのうえで3形態を遊べるため、コストパフォーマンスは非常に高いキットです。


3. パッケージ・キット構成
箱を開けると、構成は成形色ランナー10枚・ポリキャップランナー1枚・シール1枚・組み立て説明書1冊。HGとしてはランナー枚数が多めで、フル装備ぶんのボリュームがそのまま物量に表れています。成形色はホワイト・ブルー・レッド・ゴールド・グレー・イエローの6色構成で、パーツ分割が細かく、HGとしてはトップクラスの色分け再現度。シールによる補完はあるものの、素組みでもかなりの情報量を得られます。






4. 組み立て ― 素組み約3時間、つまずきやすいポイント
難易度は5段階で★★☆☆☆、組み立て時間は約3時間ほど。組み立て自体は素直ですが、フル装備&組み換え対応ならではの注意点がいくつかありました。
- 細かいシール・デカールはピンセット必須:色分け補完のシールが細かく、指では位置決めしづらい箇所が多いので、ピンセットでの作業がほぼ必須です。小片はずれやすいため、貼る順番と位置をよく確認してから進めると安心です。
- 組み換えギミックゆえ、後ハメ・干渉しやすいパーツがある:アサルト⇄バスターの付け替えに対応する構造のため、保持が浅くポロリと外れやすいパーツがありました。形態を変える際は、外れやすい箇所を支えながら扱うとストレスが少ないです。
- 多色・細分割ゆえゲート跡が目立ちやすい:色数が多くパーツが細かいぶん、ゲート跡が目立ちやすい箇所があります。とくにゴールドやホワイトのパーツは、ニッパーで二度切りし、最後にヤスリで軽く整えると見栄えが大きく変わります。
- 背面ユニットが大きく、自立はしにくい:これは構造上の特徴で、背面装備が大きいため素立ちは安定しにくく、付属・別売スタンドでの展示が前提と考えておくと安心です。
組み立て自体は3時間ほどでテンポよく進みますが、「きれいに仕上げる」「形態を頻繁に変えて遊ぶ」ことを意識すると、上記のひと手間が効いてきます。

5. 素組みレビュー ― 6色成形のフル装備ボリューム
完成すると、まず目を引くのはフル装備ならではの圧倒的なボリュームです。スマートなV2本体に、アサルト&バスターの装備を満載した重厚なシルエットは、単体でも主役級の存在感。ホワイト・ブルー・レッド・ゴールドを中心とした鮮やかな6色成形が映え、塗装なしの素組みでもHGとは思えない密度感に仕上がります。
可動については、各関節は動くものの、背面装備や肩部ユニットが干渉しやすく、自由なポージングにはやや制限があります。基本はスタンドを使った浮遊展示が似合う構造で、ビーム系の長射程武装を構えたディスプレイが映えます。
そして本キット最大の魅力は、組み換えによる3形態の作り分け。フル装備の「アサルトバスター」から、装備を外して「V2アサルト」「V2バスター」へと姿を変えられるため、1箱で何通りもの飾り方を楽しめます。劇中の場面に合わせて形態を変える楽しさは、このキットならではです。




6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較
- 素のV2ガンダムとの比較:軽装のV2が機動力重視のスリムなシルエットなのに対し、アサルトバスターは装備を満載した重量級。同じ機体とは思えない物量差で、「速さのV2」と「火力のアサルトバスター」という二面性を一度に味わえます。
- 1キットで3形態という価値:アサルト単体・バスター単体・フル装備をそれぞれ別キットで揃える必要がなく、この1箱で作り分けられるのは大きな魅力。コレクション性と遊びごたえを両立しています。
- “光の翼”エフェクトとの併用:V2ガンダム用の拡張エフェクトユニット「光の翼」と組み合わせると、劇中クライマックスの神々しい姿を再現できます。フル装備+光の翼の合わせ技は、ディスプレイの満足度が一段と上がる組み合わせです。
7. きれいに仕上げるためのワンポイント
今回は素組み・無塗装ですが、もうひと手間で見栄えが大きく変わる箇所を挙げておきます(いずれも一般的な仕上げのおすすめです)。
- スミ入れ:装備が多い機体なので、パネルラインやモールドにスミ入れを入れるとディテールが一気に引き締まります。費用対効果の高いひと手間です。
- ゲート処理:多色・細分割のパーツは、二度切り+ヤスリ仕上げでゲート跡を目立たなくすると密度感が増します。
- シールの省略・塗装化:細かいシールは、気になる箇所だけ部分塗装に置き換えると剥がれの心配がなくなり、仕上がりも自然になります。
- トップコート:つや消しのトップコートを薄く吹くと、6色成形のテカりが抑えられ、全体がまとまった印象になります。
8. 購入前に確認したいこと
- 価格は2,424円(税込)と、3形態を遊べることを考えれば非常にコスパ良好です。
- 背面装備が大きく自立しにくいため、スタンドでの展示を前提に考えると安心です。
- 細かいシールが多いので、ピンセットを用意しておくと作業がスムーズです。
- 形態を頻繁に組み換えたい方は、外れやすいパーツがある点を踏まえておくと扱いやすくなります。
- 入手は各オンラインストアが手堅いです。
9. Good & More
Good
- アサルト&バスターのフル装備で、単体でも圧倒的な存在感。6色成形でHGとは思えない密度感。
- 1箱でアサルトバスター/V2アサルト/V2バスターの3形態を作り分けられる高いプレイバリュー。
- HGとしてトップクラスの色分け再現度で、素組み・無塗装でも満足度が高い。
- “光の翼”エフェクトとの併用で、劇中クライマックスのディスプレイにも発展できる。
More(気になった点)
- 背面ユニットが大きく、スタンド前提(自立はしにくい)。
- 重装備ゆえ可動域は狭めで、ポージングの自由度は低め。
- 細かいシールが多くピンセット必須。組み換え時に外れやすいパーツもある。
10. スコア
総合評価:★★★★☆
ひとこと:「フル装備の圧倒的ボリュームと、1箱で3形態を作り分けられるプレイバリューが大きな魅力。6色成形の色分けもHGトップクラスで、素組みの満足度が高い一体です。一方で背面装備ゆえの自立しにくさや可動の制限、細かいシール作業など、飾って遊び尽くすには相応の手間とスタンドが前提になります。」
11. まとめ
HGUC 1/144 V2アサルトバスターガンダムは、V2の最終形態を圧倒的なボリュームで再現しつつ、組み換えで3形態を楽しめるプレイバリューの高い名キットです。背面装備による自立のしにくさや細かいシール作業といった注意点はありますが、2,424円で味わえる物量と遊びごたえを考えれば十分に納得の内容。重武装系ガンダムが好きな方、そしてVガンダムのクライマックスを手元に飾りたい方に、自信を持っておすすめできる一品です。V2ガンダム用の“光の翼”エフェクトと合わせれば、ディスプレイの満足度はさらに高まります。

