【vol.20 HG 1/144 ガンダムサンドロック[クリアカラー]】 レビュー

HG 1/144 ガンダムサンドロック[クリアカラー]は、『新機動戦記ガンダムW』のカトル・ラバーバ・ウィナー専用機を、THE GUNDAM BASE限定のクリア成形で立体化したキットです。発売日は2020年9月11日、価格は2,090円(税込)、スケールは1/144(HGACシリーズ)。組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間は約2.5時間が目安です。通常版HGAC(2019年発売)と同じ金型ながら、透明成形による光の透け感で印象が大きく変わります。この記事では、子どもの頃から好きな機体として実際に素組みで組んだ体験をもとに、白化しやすいクリアパーツの扱いやヒートショーテルの飾り方まで正直にまとめます。

1. はじめに ― ガンダムサンドロックとカトル機の背景

『新機動戦記ガンダムW』に登場するカトル・ラバーバ・ウィナーの専用機「ガンダムサンドロック」は、分厚い装甲と実体剣「ヒートショーテル」を備えた近接戦闘型のモビルスーツです。スマートな曲線を多用した他のガンダムタイプとは異なり、重量感のあるシルエットと正面から殴り合うような武装構成が魅力で、私自身、子どもの頃から好きだった1機です。

今回手に取ったのは、THE GUNDAM BASE限定のクリアカラー仕様。限定カラーに惹かれて購入したのですが、箱を開けてランナーを見た瞬間、「通常版とは全然違う顔をしている」と感じました。透明成形ならではの見え方が、見慣れたサンドロックを別物のように見せてくれます。ガンダムWのキットを集めている方や、限定カラー品が気になっている方に向けて、実際に組んで気づいたことを書いていきます。

2. 商品情報

  • 商品名:HG 1/144 ガンダムサンドロック[クリアカラー]
  • 作品名:新機動戦記ガンダムW(カトル・ラバーバ・ウィナー専用機)
  • メーカー:BANDAI SPIRITS
  • シリーズ:HGAC(1/144)
  • スケール:1/144
  • 販売形態:THE GUNDAM BASE 限定(イベント・店舗限定品)
  • 発売日:2020年9月11日
  • 価格:2,090円(税込)
  • 特徴:通常版HGをベースに、濃淡の異なる透明成形パーツで構成されたクリアカラー仕様
  • ベースモデル:HGAC 1/144 ガンダムサンドロック(通常版/2019年9月14日発売)
  • 購入:THE GUNDAM BASE公式商品ページのほか、中古市場でも流通

3. パッケージ・キット構成

パッケージは通常版HGACサンドロックをベースにした仕様で、内容物は以下の通りです。

  • 成形色ランナー:複数枚(クリアホワイト・クリアグレー・クリアイエローなど)
  • ポリキャップランナー:1枚(PC-002)
  • ホイルシール:1枚(センサーやカラー補完用)
  • 組み立て説明書:1冊(ベースモデル共通仕様)

ランナーを並べた段階で、透明パーツが光を受けて全体がきらきらと見えるのが印象的です。クリアホワイトを中心に、グレーやイエローの透明パーツが組み合わさることで、通常版とは違うコレクション性が生まれています。

4. 組み立て ― 難易度★☆☆☆☆/約2.5時間

組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間は約2.5時間が目安です。HGとして素直な構成で、説明書通りに進めれば大きく迷う場面はありません。ただしクリア成形ならではの注意点があるので、実際に組んで気づいたことを箇条書きでまとめます。

  • クリアパーツはゲート跡が白化しやすいため、私は切れ味のよいニッパーで二度切りし、ゲート処理を丁寧に行いました。一度で根元を切ると白化が目立ちやすいので、少し残して切ってから整える流れが安心です。
  • ヒートショーテルは納刀・抜刀の両形態が付属しますが、持ち手や保持の角度によってポーズが安定しづらく、飾る形態を決めるまで保持の仕方に工夫が要りました。
  • 透明パーツは内部構造が透けて見えるため、合わせ目やゲート跡が通常成形より目立ちやすい点も意識しておくと仕上がりが安定します。

5. 素組みレビュー ― 見た目/可動/色分け/ギミック

今回は塗装なしの素組みで仕上げました。

見た目の面で最も面白かったのは、クリアホワイトの装甲パーツに光を当てたときです。内側の構造が透けて見えて、通常版とはまったく別の表情になります。ボリュームのある装甲シルエットはそのままに、光の当たり方で見え方が変わるので、飾る場所や照明によって印象が変化します。

可動範囲は標準的なHGの可動域です。ヒートショーテルを横に大きく振る動作では肩部分との干渉を感じ、思い描いたポーズには少し届かない部分がありました。大胆なアクションよりも、構えや立ち姿を見せる飾り方のほうが向いています。

色分けは成形色とシールで主要部分をカバーできます。ただしホイルシールを貼るとクリアパーツの透明感が隠れる箇所があるため、透け感を活かしたいなら貼る位置は慎重に選びたいところです。

ギミック面では、ヒートショーテルの納刀・抜刀両形態が付属するのが嬉しいポイント。私は抜刀状態で飾ることにしました。通常版HGサンドロックと並べてみると、同じ金型でもクリア成形にするだけでずいぶん印象が変わると実感しました。

6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較

このキットは、2019年9月14日発売の通常版HGAC 1/144 ガンダムサンドロックと同じ金型をベースにしたクリアカラー仕様です。そのため、組み立て構成や可動域は通常版に準じており、新規パーツによる強化というよりは「成形色そのものを楽しむ」性格の限定品といえます。

通常版と並べると、塗装やディテールは同じはずなのに、透明成形が加わるだけで別キットに見えるほど印象が異なります。ガンダムWのHGACシリーズを集めている方にとっては、同じ機体をもう一体、別の表情で並べられるコレクションアイテムとして位置づけられます。逆に、素組みで一体だけ手に入れるなら、通常版とどちらを選ぶかは「透け感を取るか、塗装ベースとしての扱いやすさを取るか」で分かれるところです。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント

ここからは一般的なおすすめとして、仕上げのコツを挙げます。

  • ゲート処理:切れ味のよいニッパーで二度切りし、白化を防ぐのが基本です。透明パーツは白化が目立ちやすいので、残ったゲートはデザインナイフやヤスリで丁寧に整えると安心です。
  • スミ入れ:透明パーツへのスミ入れは控えめにすると透け感を損ねません。装甲の凹凸を引き締めたい場合は、目立たせたい部分だけに絞るのが一般的なおすすめです。
  • トップコート:クリアの質感を活かすなら光沢仕上げ、落ち着かせたいなら半光沢が向きます。透明パーツに溶剤が残りやすいので、薄く数回に分けて吹くのがコツです。
  • シール運用:透け感を活かしたい箇所はあえて貼らない選択もありです。貼る位置を決めてから組むと仕上がりがまとまります。

8. 購入前に確認したいこと

  • 販売形態はTHE GUNDAM BASE限定のため、一般流通の通常版とは入手ルートが異なります。
  • 在庫は店舗や時期によって差があります。中古市場(Amazon、楽天、駿河屋、ヤフオク、メルカリ等)では比較的流通しており、状態により価格が変動します。
  • クリア成形のため、合わせ目やゲート跡が通常成形より目立ちやすい点を理解しておくと、仕上がりの満足度が高まります。
  • 大胆なアクションポーズを主目的にする場合、ヒートショーテルを大きく振る動作には可動上の制約があります。

9. Good & More

【Good】

  • クリア成形によって光の当たり方で表情が変わり、通常版とは別の魅力がある。
  • ヒートショーテルの納刀・抜刀両形態が付属し、飾り方を選べる。
  • 塗装なしでもクリアパーツの透け感だけで見栄えが成立し、素組み派にも向く。

【More(気になった点)】

  • クリアパーツはゲート処理を雑にすると白化が目立つ。切れ味のよいニッパーが必須。
  • ヒートショーテルを大きく振るポーズは肩の可動域に限界があり、思い切った動きは難しい。
  • ホイルシールを貼るとクリアパーツの透け感が部分的に失われ、貼る位置に迷う。

10. スコア

総合評価:★★★★☆

ひとこと:「同じ金型でも、クリア成形一つで別の顔になる限定品。透け感を楽しむ素組み派に。」

11. まとめ

以上、HG 1/144 ガンダムサンドロック[クリアカラー]のレビューでした。実際に組んで感じたのは、「同じ金型でもカラーリング一つでこれほど印象が変わるのか」という驚きです。クリアホワイトの装甲に光を当てると内部構造が透けて見え、通常版とはまったく別の表情になります。白化しやすいクリアパーツのゲート処理に神経を使う点や、ヒートショーテルを振るポーズの可動制約は正直に伝えておきたいところです。ガンダムWのコレクションを揃えている方や、子どもの頃から好きな機体を限定カラーで楽しみたい方には合うキットだと思います。一方で、大胆なアクションポーズをメインに楽しみたい方には、可動面で物足りなさを感じるかもしれません。

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