【vol.61 MG 1/100 真武者頑駄無 戦国の陣 黒衣大鎧】 レビュー

真武者頑駄無 戦国の陣 黒衣大鎧 2_stand

「MG 1/100 真武者頑駄無 戦国の陣 黒衣大鎧」を実際に組み立ててレビューします。ゲーム『ガンダム無双』に登場した真武者頑駄無を、黒を基調とした大鎧のカラーリングで一新した、プレミアムバンダイ限定のキットです。今回は塗装なしの素組みで、組み立て時間は約240分。赤い外装のメッキと銀のメタリック成形色、そして銀の箔押しを施した屏風が組み合わさり、飾ったときの見栄えは唯一無二でした。一方で、ベースが往年のMGキットのため可動域が狭いことや、火砲(種子島)を手に持たせにくいことなど、組んで初めて分かった注意点も率直に共有します。飾って楽しむキットとしての実力が分かる内容です。

1. はじめに ― 真武者頑駄無を黒衣大鎧で組む

真武者頑駄無は、ゲーム『ガンダム無双』に登場した、カトキハジメ氏によるデザインの機体です。武者頑駄無をリアルな体型のMS(モビルスーツ)として立体化したこのキットに、黒衣と大鎧の絢爛豪華な装いをまとわせたのが、今回の「戦国の陣 黒衣大鎧」。プレミアムバンダイ限定の特別仕様です。実際に完成させてまず感じたのは、これは「動かす」より「飾る」ためのキットだということでした。戦国武将さながらの佇まいは、ガンプラというより美術品に近い存在感があります。

2. 商品情報

  • 商品名:MG 1/100 真武者頑駄無 戦国の陣 黒衣大鎧
  • シリーズ:MG(マスターグレード)/1/100スケール
  • 発売:2022年1月/希望小売価格 10,890円(税込)※プレミアムバンダイ限定
  • セット内容:本体、太刀、火砲、槍、薙刀、飾り台座、屏風、木札風ネームプレート、スタンド(槍・薙刀用、火砲・太刀用)
  • カラーリング:黒を基調とした成形色に一新。赤い外装部にはメッキ加工、シルバーの外装部にはメタリック成形色を採用。屏風には銀の箔押し加工

通常版の「MG 真武者頑駄無」に対し、成形色とメッキ仕様を黒衣大鎧向けに刷新し、豪華な台座・屏風パーツを付属させた特別カラーモデルです。太刀は「日輪丸」、火砲は「種子島」といった武者ならではの名を持つ武具が揃います。

3. パッケージ・キット構成

箱は特別仕様の和風デザインが目を引く仕上がり。中身は漆黒の装甲パーツに、赤いメッキパーツと銀のメタリック成形パーツが組み合わさった構成です。そこに太刀・槍・薙刀・種子島といった各種武具、さらに特製の飾り台座と屏風、木札風のネームプレートが加わります。ランナーを広げた時点で、これは通常のガンプラとは狙いが違うキットだと分かる、豪華絢爛なセット内容です。

4. 組み立て ― 所要約240分、メッキパーツに慎重さを

今回は塗装なしの素組みで、組み立て時間は約240分。難易度は★3としました。ベースが往年のMGキットのため構造そのものは標準的ですが、メッキパーツがあるぶん少し慎重さが求められます。

きれいに組むために気をつけたい点は、主に次の3つです。

  • ベースキットは少し古い設計:もとになっているのはMG ガンダム Ver.O.Y.W.0079 系のフレーム(骨格)です。近年のMGと比べると設計は古く、組み立て工程は標準的なものでした。
  • メッキパーツのゲート処理はていねいに:ゲート(ランナーとパーツのつなぎ目)をカットする際、切り口が白く目立つと美しさを損ないます。メッキパーツの切り出しと、パーツの裏側から出るアンダーゲートの処理は、ていねいな作業が求められます。
  • 台座は表面処理をしたい:付属の専用スタンド(台座)は、成形色のままだとプラスチックの質感が少し安っぽく見えてしまう可能性があります。つや消しを吹くなどの表面処理を施すと、より良くなります。

本体の組み立てそのものに難所は少ないので、メッキと台座という「見た目の質感に効く部分」に手間をかけるほど満足度が上がるキットだと感じました。

5. 素組みレビュー ― 飾ったときの見栄えは唯一無二

完成して一番の見どころは、大きな屏風や重厚な武装を合わせてセットしたときの、圧倒的な見栄えの良さです。ディスプレイとしての和風の美しさは唯一無二で、素組みのままでも飾り棚の主役になります。

色分け 黒の装甲と赤いメッキ、銀のメタリック成形色、そして各種の和風飾りが高いレベルで組み合わさり、素組みでも極めて豪華です。
可動 正直なところ「もうちょっと可動域があったら…」と感じる可動性能で、ポージングをつけて遊ぶより立ち姿を重視した設計です。
ギミック 太刀(日輪丸)をはじめ、槍、薙刀、種子島など、武者ならではの多彩な武具を専用台座に美しくラック掛けできるディスプレイギミックが秀逸です。

一方で、正直に気になった点もあります。昔のキットがベースになっているため可動域が狭く、ガシガシ動かして遊ぶのには正直厳しいこと。そして特に火砲(種子島)などの銃型武装は手首への固定・保持が難しく、持たせる際にストレスを感じることがある点です。ここは、動かして遊ぶキットではないと割り切れるかどうかで評価が変わります。

6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較

通常の「MG 真武者頑駄無」に、「戦国の陣」の豪華な台座・屏風パーツを付属させ、さらに成形色とメッキパーツを黒衣大鎧仕様に刷新したプレミアム限定の特別カラーモデルです。通常版が武者ガンダムの造形そのものを楽しむキットだとすれば、こちらは和風テイストを極限まで高めたコレクターズアイテム。同じ機体でも、目指している方向がはっきり違います。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント

今回は素組み・無塗装ですが、もうひと手間かけたい方向けに相性のよい仕上げを挙げておきます。

  • 台座の質感を整える:本体や武具のクオリティが高い分、台座(スタンド)のプラスチック感が目立ちやすくなっています。台座の表面につや消しトップコートを吹いたり、少しスミ入れや塗装を加えて質感を整えるのがおすすめです。
  • 全体の高級感が変わる:台座に手を入れると、屏風や鎧のメッキ感がより引き立ち、展示品としての高級感が格段にアップします。最も費用対効果の高いひと手間です。

8. 購入前に確認したいこと

  • ベース構造が古いキットのため、最新ガンプラのような柔軟なアクション可動は期待しづらいです。
  • 大型の銀屏風と台座、伸びやかな長尺の武器があるため、飾るためには相応の展示スペースが必要です。
  • 刀や和風甲冑の意匠が凝らされた限定キットです。日本文化や和風メカが好きな方にはたまらないデザインだと思います。

9. Good & More

【🙆‍♀️ Good 🙆‍♂️】
・ 飾って映える圧倒的な存在感:煌びやかなメッキパーツと大きな屏風、豪華な武装が相まって、飾るだけでインテリアのような高い満足感が手に入ります。
・ 日本好き・武者ファンに響くデザイン:太刀(日輪丸)をはじめとする武具の造形と、黒衣大鎧のカラーリングが絶妙で、和風ガンプラの最高峰と言える佇まいです。
【💁‍♀️ More 💁‍♂️】
・ 可動域と武器保持力の厳しさ:昔のキットが元になっているため可動性能は控えめで、特に銃系武装をしっかり持たせるのが難しいです。
・ 台座パーツの質感:台座のプラスチック感がやや安っぽく見えるため、質感向上のための簡単な表面処理や塗装を加えるのがおすすめです。

10. スコア

総合評価 ★★★☆☆
講評 ベースが古いMGキットのため可動域が狭く、銃武装も持たせづらいため、動かして遊ぶのは正直厳しいところです。スタンドのプラスチック感にも少し表面処理を加えたいと感じました。しかし、メッキパーツや大きな屏風・武装をまとわせて飾った際の見栄えは圧倒的で、日本好きや限定キット好きにはたまらない一品となっています。

11. まとめ

アクション性よりも「床の間に飾る美術品」としての価値を追求した、和風ガンプラのロマンが詰まった限定キットです。武者ガンダムや日本刀などの和風モチーフが好きな方、ポージングよりも高級感のある立ち姿の展示を楽しみたい方に特におすすめできます。飾り方は、台座の質感をサッと整えたうえで、銀屏風を背に太刀や各種武具をラックに設置し、威風堂々とした素立ちで飾るのが、最もその美しさを堪能できる形です。

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