【vol.67 BB戦士299 ガンダムアストレイゴールドフレーム】 レビュー

BB戦士299 ガンダムアストレイゴールドフレーム 完成品 正面

BB戦士299 ガンダムアストレイゴールドフレームを、実際に組み立ててレビューします。『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場する、オーブのロンド・ギナ・サハクが駆る機体を、2007年発売のBB戦士がSD体型で立体化したキットです。塗装をせず組み立てただけの状態(素組み)での所要時間は約45分、難易度は5段階で★2。金メッキのパーツを使った見栄えの良さがある一方で、素組みのままでは設定どおりの色分けに届かず、部分塗装や、溝に濃い色を流し込むスミ入れがほぼ前提になります。手を加えるとどう化けるのか、そして買う前に何を知っておくべきかを具体的に共有します。

1. はじめに ― ガンダムアストレイゴールドフレームという機体

ガンダムアストレイゴールドフレームは、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場する機体です。オーブ連合首長国のロンド・ギナ・サハクが駆る機体で、名前のとおり金色をまとった姿が最大の特徴になっています。

アストレイシリーズには他にもレッドフレーム、ブルーフレームといった機体が存在しますが、その中でもゴールドフレームは色そのものが機体の個性になっている一機です。そのため、模型として立体化する際に「金色をどう表現するか」が見どころになります。

本キットはその機体を、2007年9月発売のBB戦士として、頭身を縮めたSD体型で立体化したものです。価格は1,100円(税込)と手頃でありながら、要所に金メッキのパーツが使われています。手のひらに収まるサイズで金属的な光沢を持つという、BB戦士としては少し贅沢な構成です。

BB戦士は子どものころによく組んでいたシリーズです。金メッキのパーツが入っていたことを覚えていて、当時と同じものが今の目にはどう映るのか試したくなり、探して手に入れました。

2. 商品情報

  • 商品名:BB戦士299 ガンダムアストレイゴールドフレーム
  • スケール:ノンスケール(SD体型)
  • シリーズ:BB戦士
  • 発売日:2007年9月
  • 価格:1,100円(税込)
  • 対象年齢:8歳以上
  • 販売形態:一般販売
  • 構成:成形色ランナー一式+金メッキパーツ+色分け補完用シール+組み立て説明書
  • 機体出典:『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』

BB戦士では『SEED』系列の機体が数多く展開されており、複数機をまとめたセット商品も販売されています。1体あたりの価格が抑えられているため、そろえて並べる楽しみ方に向いたシリーズです。

3. パッケージ・キット構成

箱はBB戦士らしい、機体が動いている場面を描いたイラストのパッケージです。今のキットとは趣の違う、当時らしさのあるデザインになっています。

箱を開けると、コンパクトな中に成形色のランナーと、金メッキが施されたパーツ、そして色分けを補うためのシールが入っています。金メッキのパーツは、ランナーの状態でもはっきり目を引きます。

パーツ数はSDキットらしく抑えられた構成です。そのぶん、成形色だけでは設定どおりの色に届かない箇所があり、そこをシールで補う形になっています。この割り切り方が、のちの仕上げの方針を決めることになります。

4. 組み立て ― 素組み約45分、つまずきやすいポイント

今回の組み立て時間は、素組みのみで約45分。難易度は5段階で★★☆☆☆です。ただしこれは素組みに限った話で、塗装やスミ入れまで含めると、手間としては普通程度と考えておくのが実態に近いところでした。

  • 組み立て自体はとても手軽:BB戦士らしくパーツ数が抑えられており、説明書どおりに進めれば迷う場面はほとんどありません。短時間でどんどん形になっていくので、久しぶりに組む方や、作業時間を長く取れない方にも扱いやすい構成です。
  • 成形色だけでは設定色に届かない:ここが本キット最大の注意点です。成形色とシールだけでは足りない設定色が多く、見た目を設定どおりに近づけたい場合は、部分塗装か丁寧なシール貼りが必要になります。「組むだけで完成」と考えていると、完成後に物足りなさが残ります。
  • 金メッキパーツの切り出しは慎重に:金メッキのパーツは、パーツと枠をつなぐ部分(ゲート)を切った跡が下地の色として露出し、そこだけ目立ってしまいます。ゲートから少し離して切ってから残りを処理する「二度切り」にしたうえで、必要なら跡を筆で補修しておくと、見栄えがはっきり変わります。

組み立て工程そのものでつまずく箇所はありません。気をつけるべきは、組んだあとの仕上げをどこまでやるかという方針のほうです。

5. 素組みレビュー ― 金メッキの見栄えと、色分けの物足りなさ

完成してまず感じるのは、金メッキパーツの見栄えの良さです。SDサイズという小ささでありながら、要所に入った金色の光沢がしっかり効いています。ポーズを決めさせたときの映え方は、価格から想像するよりずっと良いものでした。ここが本キット最大の見どころです。

可動はBB戦士の標準的な範囲です。最新のキットのように大きく動くわけではありませんが、決めポーズをぴたりと取らせたときの見え方は良く、置いて飾るぶんには十分な性能を持っています。

一方で、正直に気になった点を挙げます。パチ組み(素組み)のままだと、細部の色分けが足りません。シールと金メッキで主要な部分は再現されるものの、設定どおりの姿にするには部分塗装が欲しい仕上がりです。そのため本キットは、スミ入れや部分塗装まで含めて一つの作業と考えたほうが、満足度が高くなります。「組むだけで終わらせたい」という場合には、物足りなさが残る点は正直にお伝えしておきます。

もう一点、金メッキならではの気をつかう点があります。メッキの表面は指の跡が残りやすく、組み立て中や飾り替えで触れた箇所が、光に当たるとはっきり見えてしまいます。光沢が持ち味のキットだけに、仕上げたあとは、どこを持つかを自然と意識するようになりました。

6. シリーズ内での位置づけ ― 何を選ぶと楽しいか

  • BB戦士の『SEED ASTRAY』ラインの一体:BB戦士では『SEED』系列の機体が幅広く展開されています。その中で本キットは、金メッキパーツを採用した少し贅沢な仕様にあたります。同シリーズの他機体と並べたとき、色の質感の違いではっきり目立つ存在です。
  • 手を加える前提で選ぶキット:素組みで完成させるタイプではなく、スミ入れと部分塗装まで行って本領を発揮する構成です。逆に言えば、少しの手間で見違えるキットでもあります。仕上げの練習台としても扱いやすいサイズ感です。
  • 価格と時間のバランス:1,100円(税込)で約45分。気軽に一体組んでみたい、という場面に合うレンジです。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント

本キットは、仕上げのひと手間が効果に直結します。むしろ、ここをやるかどうかで評価が変わるキットです。

  • スミ入れ:白や黒の装甲部分にスミ入れを流し込むと、全体が引き締まります。その結果として金メッキの光沢がより引き立ちます。最優先でやりたい工程です。
  • 部分塗装:成形色で足りない設定色を筆で補うと、完成度が一段変わります。面積は広くないので、部分塗装の入門としても扱いやすい対象です。
  • 金メッキパーツのゲート跡処理:二度切りで跡を小さく抑え、残った跡は近い色で補修しておくと目立たなくなります。
  • シールは位置決めを丁寧に:小さいシールはピンセットを使い、位置を決めてから貼ると仕上がりが安定します。

8. 購入前に確認したいこと

  • 価格は1,100円(税込)。気軽に手を出せるレンジです。
  • 素組みのままでは色分けに物足りなさが残ります。部分塗装やスミ入れをする前提で購入するのがおすすめです。
  • 逆に、手を加える時間が取れない場合は満足しにくいキットです。そこだけは事前に見極めてください。
  • 2007年発売の商品です。発売から年数が経っているため、入手できるかどうかはタイミング次第と考えておくのが現実的です。
  • 金メッキパーツはゲート跡が目立ちやすい素材です。ニッパーの切れ味と、二度切りの手間を見込んでおくと安心できます。
  • SDサイズのため場所を取りません。スタンドなどで角度を付けて飾ると見栄えが良くなります。

9. Good & More

Good

  • SDサイズでありながら金メッキパーツが使われており、ポーズが決まったときの見栄えが良いです。
  • BB戦士ならではの手軽さで、約45分でテンポよく組み上がります。
  • 1,100円(税込)という価格に対して、仕上げ次第で見違える伸びしろがあります。
  • スミ入れと部分塗装の練習対象として、サイズと面積がちょうどよい一体です。

More(気になった点)

  • 素組みのままでは設定どおりの色分けに届かず、シールの補完だけでは物足りなさが残ります。
  • 金メッキの表面は指の跡が残りやすく、触れた箇所が光に当たると目立ちます。完成後は持つ場所に気をつかう必要があります。

10. スコア

総合評価:★★★☆☆

ひとこと:「組み立て自体はSDらしくとても簡単ですが、素組みのままだと色分けに物足りなさが残り、スミ入れや部分塗装の手間まで含めると難易度は普通程度になります。それでも、金メッキパーツを使った見栄えの良さと、ポーズが決まったときの映え方には確かなものがあるキットです。」

11. まとめ

BB戦士299 ガンダムアストレイゴールドフレームは、ちょっとした塗装とスミ入れの手間をかけることで、印象が大きく変わるキットです。素組みで終わらせると物足りなさが残りますが、逆に言えば、少しの作業で結果がはっきり返ってくるキットでもあります。金メッキの光沢と、当時のBB戦士らしい趣が詰まった一体でした。『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズが好きな方や、部分塗装とスミ入れを手早く施してSDキットを仕上げたい方に向いています。飾るなら、仕上げで引き締めたうえで、金メッキパーツが光を反射する角度を探してポーズを付けるのがおすすめです。

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