【vol.21 HGAC 1/144 シェンロンガンダム[クリアカラー]】 レビュー

HG 1/144 シェンロンガンダム[クリアカラー]は、『新機動戦記ガンダムW』の張五飛が駆る格闘特化機をクリアグリーン主体で成形した、THE GUNDAM BASE限定キットです。2024年4月27日発売、価格は2,090円(税込)、スケールは1/144(HGACシリーズ)。組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間は約2.5時間が目安です。通常版を組んだ経験と比べると、光の当たり方で緑の濃淡が変わる透け感が大きな見どころ。本記事ではキット構成、組み立ての注意点、素組みの印象、仕上げのワンポイントまで、実体験を交えて深掘りします。

1. はじめに ― 五飛とシェンロンガンダムの魅力

『新機動戦記ガンダムW』の登場人物の中でも、張五飛(チャン・ウーフェイ)とシェンロンガンダムの組み合わせは、私が特に好きなものの一つです。右腕の“ドラゴンハング”を伸ばして敵を打つ格闘戦特化の設計は、ビーム兵器を主体にする他のガンダムWの機体とは一線を画し、武術家らしい立ち回りを感じさせます。

今回手に入れたのは、THE GUNDAM BASE限定のクリアカラー仕様です。通常版のHGACシェンロンをベースに、深みのあるクリアグリーンを中心とした成形色でまとめられています。箱を開けてランナーの透け感を見た瞬間、思わず手が止まりました。同じ機体でも、通常版とはまったく違う表情を見せてくれます。

2. 商品情報

  • 商品名:HG 1/144 シェンロンガンダム[クリアカラー]
  • 作品名:新機動戦記ガンダムW(五飛機/シェンロンガンダム)
  • シリーズ:HGAC(1/144)
  • メーカー:BANDAI SPIRITS
  • 販売形態:THE GUNDAM BASE 限定(イベント・拠点限定品)
  • 発売日:2024年4月27日
  • 価格:2,090円(税込)
  • 成形色:クリアグリーンを主体としたクリア成形
  • ベースモデル:HG 1/144 シェンロンガンダム(一般販売/2022年9月10日発売・1,650円〈税込〉)
  • 購入:THE GUNDAM BASE店頭・公式商品ページほか

3. パッケージ・キット構成

箱を開けて確認したところ、内容物は以下の通りでした。

  • 成形色ランナー 複数枚(クリアグリーン・クリアホワイト・クリアレッド・クリアグレーなど)
  • ポリキャップランナー 1枚(PC-002)
  • ホイルシール 1枚(センサー部の色補完用)
  • 組み立て説明書 1冊(通常版と共通仕様)

クリア成形のランナーが並ぶ様子は、それだけで眺めていられる華やかさがあります。ホイルシールはセンサー部を補う最小限の内容で、説明書は通常版と共通の仕様です。パーツ点数や構成自体はベースモデル準拠なので、HGACシェンロンを組んだことのある人ならすぐに勝手がわかるはずです。

4. 組み立て ― 難易度★☆☆☆☆/約2.5時間

組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間は約2.5時間が目安です。HGの標準的な構成で、特殊な工程はありません。ただしクリアカラー版ならではの注意点があるので、実際に組んでみて感じたことを箇条書きでまとめます。

  • クリアパーツはゲート跡が目立ちやすく、私も処理を慎重に行いました。透明素材は白化や切り残しが見えやすいため、ニッパーで二度切りしてからゆっくり整えるのがおすすめです。
  • 右腕のドラゴンハングは重量があり、ポーズ保持に工夫が必要でした。組み上げてから飾る角度を探る段階で、ここがいちばん気を遣います。
  • 通常版を組んだ経験と比べると、同じパーツでも透け感の表情差が面白く、組みながら何度も光に透かして確認したくなりました。

難易度自体は低く、初めてシェンロンに触れる人にも向いています。クリアパーツの扱いだけ意識しておけば、つまずきどころは多くありません。

5. 素組みレビュー ― 見た目・可動・色分け・ギミック

組み上がったシェンロンを見て、まず感じたのはクリアグリーンの深みです。通常版を以前に組んだことがありますが、同じ機体とは思えないほど印象が違いました。光の当たり方によって緑の濃淡が変わり、眺める角度を変えるのが楽しくなります。

ドラゴンハングの展開ギミックは今回も健在で、腕を伸ばした状態に切り替えると一気に雰囲気が変わります。ただ、この状態にすると肘関節がほぼ固定に近くなるため、劇中のような豪快なポーズを取らせようとすると少し苦労しました。背部のビームグレイブは長さがあり、立てかけるだけでも見栄えがするお気に入りのポイントです。

  • プロポーション:武闘派らしいシルエットはそのままに、クリア成形で清涼感が加わります。
  • 可動範囲:HG標準の可動域を確保。ドラゴンハング展開時は肘関節に制限が出ます。
  • 色分け:成形色とシールで大部分を再現。透明感があるため、塗装なしでも十分に映える仕上がりです。

6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較

ベースとなるHGACシェンロンガンダムは2022年9月発売の通常版で、こちらは可動・色分けともにHGACの基準をしっかり押さえたキットです。クリアカラー版はそのプロポーションや構成を引き継ぎつつ、成形色だけを差し替えた限定仕様という位置づけになります。

同じガンダムWのHGAC各機と並べると、クリアグリーンが入ったシェンロンはひときわ目を引きます。通常版を持っている人でも「これは別物だな」と感じる変化があり、コレクションのアクセントとして並べる楽しみがあります。素のディテールを味わいたいなら通常版、透明感や飾ったときの存在感を求めるならクリアカラー版、という選び分けがしやすい関係です。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント

ここからは一般的なおすすめの仕上げ提案です。

  • ゲート処理:クリアパーツは切り跡が目立ちやすいため、二度切りで余白を残してから、デザインナイフやヤスリで丁寧に整えると白化を抑えられます。
  • スミ入れ:クリア成形は墨が流れすぎることがあるので、エナメルやスミ入れペンを使う場合は範囲を絞り、はみ出しを早めに拭き取ると透明感を損ないにくくなります。
  • トップコート:透け感を活かすならクリア光沢でツヤを整える方向がおすすめです。半光沢にすると落ち着いた質感になります。
  • アクションベース:ドラゴンハング側の腕が重く、保持を安定させたいときに役立ちます。

8. 購入前に確認したいこと

このキットはTHE GUNDAM BASE限定商品です。店頭在庫は流動的で、タイミングによっては入手が難しいことがあります。中古市場ではAmazon、楽天、駿河屋、ヤフオク、メルカリなどで取り扱いがありますが、限定品ということもあり人気は高めです。

また、クリアカラー版ならではの点として、センサー部のホイルシールを貼るとその箇所だけ透明感が失われます。透け感を最優先したい人は、シールの扱いをあらかじめ考えておくと良いでしょう。ドラゴンハングのポーズ保持に工夫が要る点も、購入前に知っておくと飾り方の計画が立てやすくなります。

9. Good & More

【Good】

  • クリアグリーンの透け感が、通常版にはない独特の雰囲気を生んでいます。光の当たり方で緑の濃淡が変わるのが見どころです。
  • ドラゴンハングの展開ギミックはシンプルな構造ながら、腕を伸ばした瞬間の印象の変化が大きく、触っていて楽しいです。
  • 背部ビームグレイブは長さがあるので、立てかけるだけでも絵になり、塗装なしでも見栄えします。

【More(気になった点)】

  • ドラゴンハング展開時は肘の可動がほぼ使えなくなり、思い通りのポーズで詰まりました。
  • ドラゴンハング側の腕が重く、しばらくするとへたってくることがありました。アクションベースの併用をおすすめします。
  • センサー部のホイルシールを貼ると、その箇所だけ透明感が失われるのが気になりました。クリアカラー版ならではの悩みかもしれません。

10. スコア

総合評価:★★★★☆

ひとこと:「クリアグリーンの表情差を眺めるだけで満足できる、限定版らしい一体」

11. まとめ

以上、HG 1/144 シェンロンガンダム[クリアカラー]のレビューでした。通常版を持っている人でも「これは別物だ」と感じるほど、クリアカラーによる印象の変化は大きいと思います。同じWシリーズのHGACと並べると、クリアグリーンがひときわ目を引くのもこのキットの魅力です。

組み立てのハードルは低く、初めてシェンロンに触れる人にも向いています。一方で、ドラゴンハングのポーズ保持には工夫が要るので、飾り方をあらかじめ考えておくと安心です。光に透かして緑の濃淡を楽しむ時間も含めて、このキットならではの体験だと感じました。

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