【vol.03 ゾイド EZ-049 バーサークフューラー リパッケージVer.】 レビュー

コトブキヤのHMM EZ-049 バーサークフューラー リパッケージVer.を、実際に組み立ててレビューします。ゾイド屈指の人気機体を1/72・全長約330mmで立体化した大型キットで、バスタークロー先端の回転ギミックや、攻撃・砲撃・防御・収納の4形態を差し替えなしで再現できるのが見どころ。一方で組み立ては約20時間の長丁場、難易度は★★★★☆と歯ごたえ十分です。ラベンダー系成形色の存在感や広い可動域といった魅力はもちろん、とがったパーツで指を刺しやすい点や左右対称パーツの組み違いなど、実際に組んで分かった注意点も具体的に共有します。

1. はじめに ― バーサークフューラーという機体

バーサークフューラーは、ゾイドシリーズの中でも屈指の人気を誇る恐竜型ゾイドです。凶暴な性能を制御しきれない「暴走(バーサーク)」の名を冠した最強級の機体で、背部の大型ブースターとバスタークローによる攻撃的なシルエットが象徴的。アニメ・ゲームを通じて長く愛されてきた存在です。

本キットは、その機体をコトブキヤのHMM(Highend Master Model)シリーズとして立体化したもので、今回手に取ったのはパッケージを一新した「リパッケージVer.(再生産品)」。造形・可動・ギミックはそのままに、コレクション性の高い新規パッケージで再登場した一品です。長年のゾイドファンはもちろん、HMMシリーズに初めて触れる方にとっても、その密度と組み応えをしっかり味わえる内容になっています。

2. 商品情報

  • 商品名:HMM EZ-049 バーサークフューラー リパッケージVer.
  • メーカー:コトブキヤ
  • シリーズ:HMM(Highend Master Model)ゾイド
  • スケール:1/72
  • 価格:10,450円(税込)
  • 全長:約330mm
  • 区分:再生産品(パッケージ一新のリパッケージVer.)
  • 購入:コトブキヤオンラインショップ(通販・店頭)

価格・サイズからも分かるとおり、ガンプラのHGやMGとは一線を画す大型・高価格帯のキットです。そのぶん密度と満足度も高く、組み上げたときの存在感は格別です。

3. キット構成とギミック

HMMシリーズらしく、パーツは高密度で点数も多め。成形色はラベンダー系が中心で、組んだだけでも独特の存在感があります。ギミック面が非常に充実しているのも本キットの魅力で、バスタークロー先端の回転、そして「攻撃・砲撃・防御・収納」の各形態を差し替えなしで再現できます。さらに収納形態を再現するため、3本のクローを束ねる「トラベリングロック」と呼ばれる固定具も付属。素組みのままでも、設定どおりの変形遊びがしっかり楽しめる構成です。

4. 組み立て ― 約20時間の長丁場、つまずきやすいポイント

難易度は5段階で★★★★☆。組み立て時間は約20時間と、ガンプラの感覚からするとかなりの長丁場です。パーツ数が多いため一度には組み切れず、私は数日に分けて少しずつ進めました。腰を据えて取り組むキットだと考えておくと、計画が立てやすいです。組みながら気づいた注意点は次のとおりです。

  • とがったパーツで指を刺しやすい:牙・爪・装甲など鋭利な造形が多く、ポーズをつけている最中に指へ刺さる場面がありました。仮組みやポージングの際は持つ位置に注意してください。
  • 左右対称パーツの組み違いに注意:大型ゆえ左右対称のパーツが多く、向きを取り違えたまま進めてしまい、一度ばらして組み直しました。説明書の向き表示はこまめに確認するのが安心です。
  • 関節は保持力が高く、その分はめ込みは硬め:保持力が高いのは大型キットには嬉しい長所ですが、はめ込み自体は硬めです。力をかける箇所は、無理をせず少しずつ押し込むと安心です。

長時間・多パーツのキットなので、一気に仕上げようとせず、工程を区切って楽しむのがおすすめです。

【vol.03 ゾイド EZ-049 バーサークフューラー リパッケージVer.】レビュー 1

5. 素組みレビュー ― ラベンダー成形色と恐竜型の迫力

完成すると、まず目を引くのはラベンダー系の成形色がまとう独特の存在感です。恐竜モチーフのどっしりしたシルエットに、シャープな装甲と武装が映え、塗装なしの素組みとは思えない仕上がりになります。全長約330mmという大きさも相まって、棚に置くだけで主役級の迫力です。

可動域の広さはHMMシリーズの真骨頂で、頭部・四肢・尾までよく動き、攻撃的なポーズを自在に決められます。さらに前述の4形態(攻撃・砲撃・防御・収納)を差し替えなしで切り替えられるため、飾り方のバリエーションが非常に豊富。ポーズと形態を組み合わせるだけで、何度でも表情を変えて楽しめる一体です。

6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較

  • 同じHMMゾイドとの比較:ライガーゼロ系など他のHMMキットと比べても、バーサークフューラーは全長約330mmという大柄なボディと、4形態ギミックの遊びごたえで一段と「重量級」の満足感があります。猫科のスマートさが魅力のライガーゼロに対し、こちらは恐竜型ならではの圧倒的なボリュームが持ち味です。
  • 旧トミー版ゾイドとの比較:ゼンマイやモーターで動いた往年のゾイドと比べると、HMMは可動・ディテール・色分けのいずれも別次元。「動く玩具」から「精密に組んで飾るプラモデル」へと進化した姿を実感できます。
  • ガンプラとの比較:組み立て約20時間は、ガンプラのMGを数本組めてしまう時間です。HG/MGの手軽さとは方向性が違い、「じっくり時間をかけて1体を作り込む」タイプ。組み応えを求める方には、むしろこの長丁場が魅力になります。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント

今回は素組みですが、もうひと手間で見栄えが大きく変わる箇所を挙げておきます(いずれも一般的な仕上げのおすすめです)。

  • スミ入れ:装甲の多い機体なので、パネルラインやモールドにスミ入れを入れるとディテールが一気に引き締まります。費用対効果の高いひと手間です。
  • ゲート処理:目立つ箇所はニッパーで二度切りし、最後にヤスリで整えると跡が目立ちにくくなります。
  • とがったパーツの先端処理:安全面が気になる場合は、鋭い先端をごく軽く整えると扱いやすくなります(シャープさを残したい方はそのままでも)。
  • トップコート:つや消しのトップコートを薄く吹くと、成形色のテカりが抑えられ、密度感のある見た目にまとまります。

8. 購入前に確認したいこと

  • 価格は10,450円(税込)と、ガンプラのHG/MGより高価格帯。そのぶん大型で密度の高い満足感が得られます。
  • 全長約330mmと大柄なので、飾るスペースを先に確保しておくと安心です。
  • 組み立て約20時間・★★★★☆と歯ごたえがあり、まとまった時間を取れる人向き。工程を分けて楽しむのがおすすめです。
  • とがったパーツが多いので、組み立て・ポージング時は持つ位置に注意してください。
  • 入手はコトブキヤオンラインショップが確実。再生産品のため、流通状況は購入前に確認しておくと安心です。

9. Good & More

Good

  • ラベンダー系成形色と恐竜型シルエットで、素組みでも圧倒的な存在感。全長約330mmの主役級ボリューム。
  • 攻撃・砲撃・防御・収納の4形態を差し替えなしで再現でき、飾り方のバリエーションが豊富。
  • HMMシリーズならではの高密度ディテールと広い可動域で、組み応え・ポージングともに満足度が高い。
  • バスタークロー先端の回転やトラベリングロックなど、遊べるギミックが充実。

More(気になった点)

  • 組み立て約20時間・パーツ多数で、初心者にはやや根気が必要。
  • 完成サイズが大きく、飾るスペースを選ぶ。
  • とがった部分が多く、ポージング時に手に刺さりやすい。

10. スコア

総合評価:★★★★☆

ひとこと:「ラベンダー成形色と全長約330mmの恐竜型ボディが生む存在感が抜群で、4形態ギミックと広い可動域による遊びごたえはHMMの真骨頂。一方で組み立て約20時間・多パーツ・とがった造形と、相応の根気とスペースを求められる玄人好みの大型キットです。」

11. まとめ

HMM EZ-049 バーサークフューラー リパッケージVer.は、ゾイド屈指の人気機体を大ボリュームと豊富なギミックで存分に味わえる名キットです。組み立て約20時間という長丁場や、とがったパーツ・大きな完成サイズといった“覚悟”は必要ですが、組み上げたときの迫力と、攻撃・砲撃・防御・収納を行き来できる遊びごたえはその手間に十分見合います。じっくり時間をかけて1体を作り込みたい方、そしてゾイドの世界観を手元に置きたい方に、自信を持っておすすめできる一品です。同じHMMゾイドのライガーゼロも組み比べると、恐竜型と猫科型それぞれの魅力がより際立ちます。

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