【vol.17 HGAC 1/144 ガンダムデスサイズ】 レビュー

HGAC 1/144 ガンダムデスサイズ(『新機動戦記ガンダムW』デュオ機)を素組みで確認したレビューです。2021年5月22日発売・価格1,650円(税込)、メーカーはBANDAI SPIRITS。組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間はおよそ2.5時間でした。大型のビームサイズとバスターシールドを抱えたスリムなシルエットが見どころで、シールドはスライドで展開します。本記事では商品情報やキット構成、組み立てでつまずきやすい点、素組みの仕上がり、ウイングガンダムとの比較、きれいに仕上げるワンポイントまでまとめました。

1. はじめに ― 『ガンダムW』デュオ機としてのデスサイズ

『新機動戦記ガンダムW』に登場する「ガンダムデスサイズ」は、子どもの頃から「デュオのやつが一番カッコいい」と思い続けてきた機体です。電子戦や奇襲を得意とする戦い方も含めて、Wシリーズの中でも特に思い入れの強い一機でした。

今回はHGACシリーズのこのキットを手に取り、組み立てから素組みの仕上がりまでをじっくり確認しています。大型のビームサイズとバスターシールドを抱えたシルエットは、実際に手で持ってみると想像以上の迫力です。ただ、期待が大きかった分だけ気になった部分もあったので、良かった点も含めて正直にお伝えします。

2. 商品情報

  • 商品名:HGAC 1/144 ガンダムデスサイズ
  • 作品名:新機動戦記ガンダムW(パイロット:デュオ・マックスウェル)
  • シリーズ:HGAC(ハイグレード アフターコロニー)
  • スケール:1/144
  • メーカー:BANDAI SPIRITS
  • 発売日:2021年5月22日
  • 価格:1,650円(税込)
  • 販売形態:一般販売
  • 特徴:大型のビームサイズとバスターシールドを付属。シールドはスライドによる展開ギミックを差し替えなしで再現
  • 購入:店頭・各オンラインショップで現行販売中。商品ページはBANDAI SPIRITS公式を参照

3. パッケージ・キット構成

箱を開けると、ランナーの枚数は多くなく、パーツ数も手頃な印象です。初めての一機としても気負わず取り掛かれる構成でした。

  • 成形色ランナー:複数枚(ホワイト・ネイビー・ダークグレー・イエロー・レッド・クリアグリーン)
  • ポリキャップランナー:1枚(PC-002)
  • シール:ホイルシール1枚(カメラアイ・センサー用など)
  • 組み立て説明書:1冊(フルカラー仕様、作例写真付き)

クリアグリーンのランナーが含まれているのがこのキットらしい点で、ビームサイズの見映えに直結します。成形色はアニメのカラーイメージに沿って分けられており、素組みの段階でも色のまとまりが期待できる構成です。

4. 組み立て ― 難易度★☆☆☆☆/約2.5時間、つまずきやすいポイント

組み立て難易度は★☆☆☆☆、所要時間はおよそ2.5時間で、HGAC共通の組みやすさを感じられました。落ち着いて進めれば大きな迷いどころはありません。ただし、小さなパーツの取り扱いには注意が必要でした。

  • 頭部アンテナや肩の細かいパーツが紛失・破損しやすく、ランナーから切り出す際に注意しました。細いパーツは無理に押し込まず、丁寧に処理するのが安心です。
  • シールが小さめで貼りづらい箇所がありました。カメラアイなど細部はピンセットを使うと作業しやすくなります。
  • 小パーツは作業中に落とすと見失いやすいため、トレーやマットの上で進めると安心です。

5. 素組みレビュー ― 見た目/可動/色分け/ギミック

組み上げて手に持つと、まず「思ったより細身だな」と感じました。スリムな体型と幅広の肩部が組み合わさることで、死神を思わせるシルエットがよく再現されています。武装を持たせた状態でも全体のバランスは崩れにくい印象です。

可動については、肩・肘・膝ともに動かせる範囲が広く、ビームサイズを大きく振りかざすポーズを取らせることができました。バスターシールドを展開した状態でも保持力は安定しています。

色分けは成形色だけでアニメのイメージにかなり近い状態になり、シールで補う箇所は少なめです。無塗装でも見た目にまとまりがありました。クリアグリーンのビームサイズは光を受けると透けて見え、素組みのままでも見映えがしっかり出ます。

ギミック面では、バスターシールドの差し替えなしのスライド展開が意外とカチッと決まり、操作するだけで表情が変わるのが楽しい部分でした。一方で、ポーズを決める際にビームサイズの重さで手首がわずかに垂れ気味になる点は少し気になりました。

6. シリーズ内での位置づけ ― 他キットとの比較

同じHGACシリーズのウイングガンダムと並べてみると、デスサイズはより細身で、その分ビームサイズの大きさが際立って見えます。ウイングが正統派の主役機らしいまとまりを持つのに対し、デスサイズはスリムさと幅広の肩が生む独特の威圧感が魅力です。

二体を並べて飾ると、同じWシリーズでも性格の異なるシルエットがよく分かり、コレクションとしての楽しさが増します。Wシリーズをひと通り揃えたい人にとっては、押さえておきたい一機と言えます。

7. きれいに仕上げるためのワンポイント

ここからは一般的なおすすめの仕上げ提案です。素組みでも十分に見映えしますが、ひと手間で印象が変わります。

  • ゲート処理:切り出しは二度切りを基本にし、白化が気になる部分はデザインナイフで軽く整えると目立ちにくくなります。
  • スミ入れ:関節や装甲の合わせ目にスミ入れを行うと、ディテールが引き締まります。ネイビーやダークグレーの部分には少し明るめのグレーを選ぶと沈みすぎません。
  • シール貼り:カメラアイなど小さなシールはピンセットと爪楊枝を併用すると位置を合わせやすくなります。
  • トップコート:全体につや消しトップコートを吹くと、成形色の質感が落ち着き、まとまりが出ます。クリアグリーンのビームサイズは透明感を活かしたい場合、コートを薄めにすると良いでしょう。

8. 購入前に確認したいこと

  • 販売形態は一般販売で、現行販売中です。店頭やオンラインショップで入手できます。
  • 中古流通はAmazon・楽天・駿河屋・ヤフオク・メルカリなど幅広く、状態により価格が変動します。
  • 頭部アンテナなど細いパーツがあるため、ニッパーやデザインナイフを用意しておくと安心です。
  • 内部フレームやギミックはシンプルな構成です。改造や作り込みを前提に選ぶ場合は、その点を踏まえて検討すると良いでしょう。

9. Good & More

【Good】

  • アニメ本編に近いスリムな体型で、「これがデュオのガンダムだ」と感じられる再現度がありました。
  • バスターシールドの展開がスライド操作だけで決まり、差し替え不要なのに見た目が変わるのが面白い点です。
  • クリアグリーンのビームサイズが光を受けて透け、素組みでも見映えがしっかり出ます。
  • HGAC共通の組みやすさで、約2.5時間でひと通り完成まで持っていけました。

【More(気になった点)】

  • 頭部アンテナが細く、切り出し時に折れそうで緊張しました。
  • ホイルシールの一部が非常に小さく、カメラアイへの貼り付けで位置がずれやすかったです。
  • 内部フレームやギミックがシンプルな構成のため、改造や塗装で作り込みたい人には素材として少し物足りないかもしれません。

10. スコア

  • 総合評価:★★★★☆
  • ひとこと:「スリムなシルエットとビームサイズの迫力が両立した、入門にも復帰の一本目にも選びやすい一機」

11. まとめ

今回はHGAC 1/144 ガンダムデスサイズを組んだ感想をまとめました。Wシリーズの中でもデスサイズへの思い入れが強かったこともあり、完成した瞬間は「ああ、これだ」と声が出るほどアニメのイメージに近い仕上がりでした。同じHGACのウイングガンダムと並べると、デスサイズはよりスリムで独特の威圧感があり、両者の個性の違いがよく分かります。初めてガンプラを組む人や、Wシリーズを揃えたいコレクターに向いた一機です。一方で、細部の作り込みを楽しみたい人には構造がシンプルに感じる場面もあるかもしれません。1,650円でここまでまとまっているのは、入門用としても復帰勢の一本目としても選びやすいと感じました。

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